 |
私たちが造る住宅は、やさしい住まいでありたいと考えます。 |
|
|
何に対してやさしさが表現できるかは、その対象者であるクライアントと、創造のために語られる背景により其々異なるかもしれません。しかし大切なことは私たち自らがやさしい住まいづくりを宣言することにより、その目的を達成しようとする文脈を構成することが可能だと信じることです。 |
|
 |
住まいの理想像の完結を要求することは不可能です。 |
| |
しかし物語の序章を描くことは不可能です。 |
|
|
想いがすべて創造に結びつけば、そこに取りあえずの理想像が完成しますが、出来上がった住まいが確保する時間と、創造に携わる時間の差異が絶対的である以上、それが一瞬の虚像であることをまもなく認識することも事実です。であれば、住まいとそこで展開される生活の序章を共に想定することで、最良の物語が始まることを私たちは願います。 |
|
 |
必要以上の情報に惑わされると、住まいづくりのベクトルに差異が生まれます。 |
|
|
住まいづくりの過程で、情報の収集は充分必要な作業です。しかし、その情報が必要以上となった場合、そこに疑心暗鬼な気持ちが生まれることもよくあります。本当に必要な住まいの要素を、その方向性と重要度を判断する基準を、私たちは提供しなければなりません。 |
|
 |
予算がすべてであると信じることは正解でもあり、不正解でもあります。 |
|
|
住まいを得るための対価は、多くのクライアントにとって最大級の価値であり、関心事に違いありません。故にその対価を有効なかたちで表現するために、私たちは努力を続けなければなりません。しかし予算が少ないとはいえ、そのために住まいの品格を放棄することは好ましい事ではなく、設計という創造が加わることで、予算内でも充分な住まいを築くことも可能だと私たちは考えます。 |